電子カルテを導入する様々なメリット
電子カルテが導入されたのは二十世紀の末頃からで、既に二十年以上の歴史があります。
これまでは紙に記入する形で残されるのが主流だったカルテですが、現在ではパソコン上で電子管理されるのが普通になっています。
このように電子化することは、入力することが簡単になるというメリットもありますし、その他にも手書きだと起こりやすい読み間違いなどの問題も回避できるような利点が存在します。
電子カルテを導入するメリットとして特に大きいのが、情報の管理のしやすさです。
紙のカルテを使っている場合だと、来院した患者のカルテをいちいち探さなくてはならない状態に陥りますが、電子だったら名前を入力するだけで簡単に読み取れます。
その上で、病院内での他科に紹介したい場合にもデータのやり取りは簡単ですし、同一法人の別の病院に移す際にも文書を送るような必要もなくなります。
カルテは患者情報の集まりでもありますので、地域にある別の病院で医療を引き継いでもらう場合などにも、それらがインターネット上で共有できるようになれば手間が格段に少なくなるため、病院から病院へと患者を引き継ぐ際のハードルが低くなることが期待できるのです。
そうやって地域の連携などが活性化されることにも繋がり、今まで以上に病院同士がそれぞれの特性を生かして患者を治療しやすい状況が作られるようになりました。
データの管理を簡便にすることは単なる利便性の問題だけでなく、その先での医療環境全体を向上させることにも繋がってきているのです。